随分と昔、「黒い綿棒」に出会ったときのこと。
横浜のウィークリーマンションで友人が持っていた「黒い綿棒」
そのとき、初めて「黒い綿棒」を見て衝撃的でした。そして使用してすぐ薬局で買ったのをいまだに覚えています。
マーケティングがいらないのが最強のマーケティング
それまでの常識は「綿棒は白い」ということでした。しかしそれに対してまったく疑問に思ったことはありませんでした。
「白い綿棒」で耳垢が取れた時は嬉しい/気持ちいい感覚がありました。
ただし、大きめの耳垢が取れた場合のみでした。
しかし、「黒い綿棒」に変えてから大きめの耳垢が取れなくても、粉状の耳垢がたくさん取れた場合でも嬉しい/気持ちいい感覚を味わえました。
明らかに「黒い綿棒」の方が可視化される幅が広がったので満足度が高くなった。
たまに銭湯で「白い綿棒」を使うことがありますが、あまり満足度が高くないと実感したことがあります。
価値を高める方法
コピーライターは言葉で「商品の価値」を高めます。
黒綿棒の場合は、色を変えただけで商品の価値を高めました。
この場合、広告はいらないでしょう。
薬局の綿棒売り場に置くだけでよかったと思います。
ここまで斬新な商品だと、口コミ、SNS、テレビなどが勝手に取り上げて広告してくれます。
もしかすると、広告しないほうがいい可能性もあります。
ここまで気持ちのいい「価値を高める」ことをするためにもっともっといろいろなことを考え経験していきたいと思う梅雨の月曜日でした。